父の主治医の対応

私ではなく、父の主治医でしたが、本当に素敵な先生でしたので、ぜひともお話ししたいと思います。主治医の先生は地方都市の診療所でコンサルティングもされていました。私の父はMDSという、白血病の前段階のような血液の病気におかされました。初めて診断を聞いた時には、すでに予後が悪く、2年と言われてしまい、大変ショックを受けたことを覚えています。それでも、家族全員で乗り越えていこうと、決めたにも関わらず、その時の主治医は態度の悪い先生でした。こちらが質問しても、「患者はあなたたちだけではないのだから。」などと言われ、傷つきました。私は住んでいる戸建ての外観を一新したいと思ったので外壁塗装をしました。築10年の戸建てに住んでいたので、外壁が劣化していることが悩みでした。これから何年も子供たちといっしょに住む予定の一戸建てだったので、雨風のせいで家が傷みトラブルが起きることが心配になりました。日当たりが良い場所で建てた家のため、紫外線のせいで傷みやすい状態でした。外壁塗装をすれば一戸建ての寿命が延びるとのことだったので、急いで工事をしてほしいと思いました。外壁塗装が本当に必要なのかを家族と話し合ったのですが、家を守れるならば多少お金がかかっても外壁塗装をした方が後悔がないという結論になりました。評判の良い業者に依頼することになったのですが、防水をしっかりできる外壁になるように頼みました。大切な家を守る機能が外壁にあれば今よりもずっと住みやすくなりそうと期待しました。たくさんのお金をかけて造った一戸建ては私達家族にとって大事な資産なので、少しでも価値が下がらないように状態を良くしたかったです。実際に外壁塗装をしたら外観の美しさが回復して家のイメージが良くなりました。家の内部に水が入りにくくなったおかげで家の腐食を防げるようになって安堵しました。長時間質問攻めにしているというのなら、仕方ありませんが、たった2つ程度の質問でこれでした。事務局へどうにかならないかと尋ねると、次の診察で乱暴に早口で質問に答えた上、最後に「ここでの診察は終了です。どこか新しい主治医を探してください。」とのこと。何という横暴な人かと思いましたが、そもそも病院が遠く、通うのも大変だったので、思いきってセカンドオピニオンを、お願いついでに近所の病院へ行ってみたところ、父と同じくらいのお年の院長先生が診てくださいました。

有名病院の信頼性

この病院は、田舎にありますが、かつて有名な病院で腕をふるった先生方の引退場所のようなところだったようです。院長先生は、快く主治医になってくださって、父と趣味も合ったのもよかったのか、父の精神状態がとても安定したのを覚えています。不治の病になった上に、あのようなひどい仕打ちを受けていたので、不安で仕方がなかったのです。そこへ、優しく年齢も合い、趣味も合う、腕の確かな先生に出会えたのですから、文句ありません。もう少し若かったら、この病院では設備が足りず、やっていけなかったかもしれませんが、父はもう75歳を超えていて、無理に骨髄移植などをせず、最低限の治療で充実した毎日を送りたいと願っていましたので、ベストな組み合わせでした。その後、何とその院長までもが、病気になってしまい、他の先生に引き継がれたのですが、院長は自分の体調がある程度回復すると、父の様子を診に来てくれました。すでに主治医ではなくなっているにもかかわらず。父は、最初の主治医の告げたように2年と少しで亡くなりましたが、(見立だけは確かだったようです。)次の主治医にとてもよくしていただけたので、いい人生を歩めたと思います。