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現役美容師が語るブリーチと薄毛の気になる関係
都内の人気サロンでトップスタイリストとして活躍する佐藤さん(仮名)は、日々多くのお客様の髪と向き合っている。特に最近は、ブリーチを希望するお客様が年代を問わず増えているという。そんな彼に、多くの人が気になっている「ブリーチとはげること」の関連性について、プロの視点から語ってもらった。「お客様から『ブリーチすると将来はげますか?』という質問は本当によく受けますね。まず明確にお伝えしたいのは、ブリーチ剤が毛根を破壊して永久的な脱毛症を引き起こす、ということは通常あり得ません。AGAなどとは全くメカニズムが異なります。ですが、施術方法やケアを間違えると、薄毛に繋がるリスクは確実に高まります」と佐藤さんは言う。彼が最も懸念しているのは、頭皮へのダメージだ。「ブリーチ剤は非常に刺激の強い薬剤です。我々プロは、お客様の頭皮の状態を必ず確認し、薬剤が地肌に極力つかないように塗布する『ゼロテク』という技術を駆使します。しかし、知識や技術のないセルフブリーチや、安さだけを売りにするサロンでは、薬剤を頭皮にべったりと塗布してしまうケースが少なくありません。これにより頭皮が火傷のような状態になり、炎症を起こして一時的にごっそり髪が抜けてしまう方もいらっしゃいます」。また、切れ毛の問題も深刻だ。「お客様の髪質や過去の施術履歴を見極め、適切な強さの薬剤と放置時間を設定するのが我々の仕事です。無理なブリーチを繰り返せば、髪は体力を失い、必ず切れます。切れ毛が増えれば当然、髪は薄く見えます。これを『はげた』と感じてしまうわけです。だからこそ、私達は『ケアブリーチ』のように、ダメージを抑制する成分を配合した薬剤をお勧めしたり、施術後の集中トリートメントの重要性を口酸っぱくお伝えしたりするのです」。ブリーチは、美容師の知識と技術、そしてお客様自身のヘアケアへの意識、その両輪が揃って初めて安全に楽しめるもの。佐藤さんの言葉は、プロとしての責任感と髪への愛情に満ちていた。