AGAクリニックの多くが実施している「無料カウンセリング」。これは患者にとってクリニックの質を見極める絶好のチャンスですが、ただ漫然と説明を聞いているだけでは、「カモ」にされて高額な契約を結ばされてしまう恐れがあります。主導権を握り、自分に最適な治療を引き出すために、カウンセラーや医師に投げかけるべき「キラークエスチョン(核心を突く質問)」を用意して臨みましょう。一つ目の質問は、「もし効果が出なかった場合、どのような対応をしてくれますか?」です。自信のあるクリニックなら、全額返金保証制度の条件を明確に説明してくれたり、薬の変更や治療プランの見直しについて具体的に答えてくれたりします。「絶対に生えますから大丈夫です」と根拠のない精神論で押し切ろうとするクリニックは要注意です。リスクについての説明責任を果たしているかを見極めましょう。二つ目は、「私と同じような進行度の人の、改善しなかった症例はありますか?」です。成功事例ばかり見せるのは営業の常套手段です。誠実なクリニックであれば、改善が難しかったケースや、時間がかかったケースについても正直に話してくれます。医療に100%はないことを認め、その上で最善を尽くそうとする姿勢があるかを確認します。三つ目は、「提示された総額以外に、追加でかかる費用は一切ありませんか?」です。血液検査代、再診料、ビタミン剤やシャンプーなどの物販品。契約書にサインする前に、隠れたコストを全て洗い出させましょう。「今日契約すれば安くなります」という即決を迫るセールストークが出たら、一度持ち帰って検討するという強い意志を示すことも大切です。四つ目は、「治療のやめ時はいつですか?減薬のプランはありますか?」です。AGA治療は終わりが見えにくいものですが、ある程度生え揃った後の維持療法(コストダウン)について明確なビジョンを持っているクリニックは良心的です。一生高い薬を売りつけようとするのではなく、患者のライフプランに寄り添った出口戦略を提案してくれるかを見ます。これらの質問を投げかけた時の、スタッフの表情や回答の具体性に注目してください。言葉を濁したり、不機嫌になったりするようなら、そこはやめた方が無難です。逆に、嫌な顔一つせず、丁寧に分かりやすく説明してくれるなら、信頼できるパートナーになり得ます。無料カウンセリングは、単なる説明会ではなく、あなたによる「クリニックの採用面接」なのです。遠慮せず、鋭い質問で本性を見極めてください。