美容室や理髪店で完璧に仕上げてもらっても、2週間、3週間と経つにつれて、サイドが膨らみ、襟足が伸び、薄毛カバーのバランスが崩れてくるのは避けられません。「こまめに切りに行きたいけれど、時間もお金もかかる」。そんな悩みを解決するのが、自宅で行う「セルフカット」によるメンテナンスです。全ての髪を自分で切る必要はありません。伸びてくると薄毛を目立たせてしまう「特定のポイント」だけを自分で整えることで、サロン帰りのベストな状態を長くキープする方法を伝授します。薄毛を目立たなくするために最も重要なメンテナンスポイントは、「サイドの刈り上げ」と「耳周り」です。ここが伸びてくると、横にボリュームが出てトップの薄さが強調されるだけでなく、野暮ったい印象になります。用意するのは、アタッチメント付きのバリカンと、すきバサミです。バリカンは、サロンで設定してもらった長さ(例えば6ミリや9ミリ)に合わせて、下から上へとスライドさせるだけで、簡単にサイドのボリュームを落とすことができます。耳周りの細かい毛は、耳を折りたたみながら慎重にバリカンを当てるか、ハサミでカットします。これだけで、顔周りがスッキリし、清潔感が復活します。次に気になるのが「前髪」です。伸びすぎた前髪は割れやすく、隙間からおでこが見えてしまいます。前髪をセルフカットする際の鉄則は、「縦にハサミを入れる」ことです。横にバツンと切ると「パッツン前髪」になり、不自然さが際立ちます。ハサミを縦に入れ、毛先を少しずつギザギザにするイメージで切ることで、自然な毛束感が生まれ、馴染みが良くなります。また、すきバサミを使って毛量を調整する際は、根元から入れるのではなく、毛先3分の1程度だけをすくようにすると、切りすぎてスカスカになる失敗を防げます。セルフカットで絶対にやってはいけないのは、「トップ(頭頂部)」を切ることです。トップの長さと量は、薄毛カバーの命綱であり、プロが最も計算して作っている部分です。ここを自分で切ってしまうと、取り返しのつかないバランス崩壊を招きます。セルフカットはあくまで、サイドや襟足、前髪といった「周辺部」のメンテナンスに留め、全体のフォルム調整はプロに任せるのが賢明です。「失敗したらどうしよう」と不安な場合は、お風呂場でお風呂に入る前に、本当に少しずつ、数ミリ単位で切ることから始めてみてください。三面鏡を使って後ろを確認したり、家族に手伝ってもらったりするのも良いでしょう。慣れてくれば、バリカン一本でフェードのメンテナンスもできるようになります。自分の髪を自分で管理できるようになると、常に清潔感を保てるだけでなく、髪への愛着も湧いてきます。セルフカットという武器を手に入れて、365日、薄毛を感じさせないベストな自分をキープしましょう。
セルフカットで失敗しない薄毛メンテナンス