長年、私は自分の爪の弱さに悩まされてきました。少し伸ばすとすぐに二枚爪になったり、何かにぶつけただけですぐに欠けてしまったり。ネイルサロンでおしゃれを楽しんでも、土台である自爪がボロボロでは長持ちしません。肌に関しても同様で、季節の変わり目には必ずと言っていいほど口の周りがカサカサになり、細かい皮剥けに悩まされるのが常でした。そんな私が、半信半疑でビオチンのサプリメントを飲み始めたのは、友人からの勧めがきっかけです。「爪や肌に良いらしいよ」という軽い一言でしたが、藁にもすがる思いで試してみることにしました。飲み始めて最初の１ヶ月は、正直なところ、何も変化を感じませんでした。まあ、そんなものかと諦めかけていたのですが、せっかく買ったのだからと、とりあえず毎日一粒を飲み続けました。変化に気づいたのは、三ヶ月目が過ぎた頃です。ふと爪切りをした時、以前のようなパリンと頼りない感じではなく、パチンとしっかりとした手応えがあることに気づいたのです。爪の表面も心なしかツヤが出て、縦筋が目立たなくなっていました。そして、何より驚いたのは肌の変化です。毎年悩まされていた秋口の乾燥による皮剥けが、その年はほとんど気にならなかったのです。ファンデーションのノリも明らかに良くなり、鏡を見るのが少し楽しくなりました。もちろん、サプリメントだけでなく、食生活や睡眠にも気を使った結果かもしれませんが、私にとってビオチンが大きなきっかけを与えてくれたことは間違いありません。地道に続けることで、体はちゃんと応えてくれる。この小さな成功体験は、私に大きな自信を与えてくれました。