薄毛に悩み始めて五年、市販の育毛剤から始まり、皮膚科でのフィナステリド内服、ミノキシジル外用と、いわゆる「王道」の治療は一通り試してきました。確かに抜け毛は減り、ある程度の維持はできていましたが、私の望む「フサフサだった頃の密度」には程遠く、頭頂部の透け感は依然としてコンプレックスでした。薬の副作用なのか、時折感じる動悸やむくみも気になり始めていた頃、クリニックの先生から提案されたのが、最新の再生医療である「エクソソーム注入治療」でした。正直、最初に費用を聞いたときは躊躇しました。一回あたり数万円から十万円近く、それを数回繰り返す必要があると言われたからです。しかし、先生の「従来の薬は症状を抑えるものですが、エクソソームは細胞そのものを若返らせる治療です」という言葉に心が動きました。これまでの守りの治療から、攻めの治療へ転換するチャンスかもしれない。そう感じた私は、ボーナスを投入してこの最新治療に挑戦することを決意しました。施術自体は、パピュール法と呼ばれる手法で、頭皮に細かく注射を打っていくものでした。麻酔クリームを塗っていたため、チクリとする程度の痛みで我慢できないほどではありません。ダウンタイムもほとんどなく、当日からシャンプーが可能という手軽さには驚きました。しかし、本当の驚きは一ヶ月後から訪れました。これまでの薬治療では感じられなかった「頭皮の変化」を感じ始めたのです。まず、頭皮の脂っぽさが消え、青白く健康的な色になりました。そして、根元の立ち上がりが明らかに強くなったのです。朝、鏡の前で髪をセットする際、ドライヤーを当てただけでフワッとボリュームが出る感覚は、何年ぶりだったでしょうか。三回目が終わる頃には、美容師さんからも「髪質が変わりましたね。一本一本が太くなっています」と指摘されました。マイクロスコープで見せてもらうと、一つの毛穴から生えている髪の本数が増え、細く弱々しかった毛が太く育っているのが確認できました。何より嬉しかったのは、生え際の産毛が濃くなり、おでこのラインが少し下がったように見えたことです。これは内服薬だけでは得られなかった効果でした。もちろん、費用対効果をどう考えるかは人それぞれです。維持するためには定期的なメンテナンスも必要でしょう。しかし、私にとってこの治療は、単に髪を増やすだけでなく、「自分の細胞がまだ若返る力を持っている」という自信を取り戻すきっかけになりました。薬への依存度を減らしつつ、自分の体が持つ再生能力を引き出す。この最先端のアプローチは、薄毛治療の常識を覆すパワーを秘めていると感じています。もし、既存の治療に行き詰まりを感じている方がいれば、選択肢の一つとして検討する価値は大いにあると思います。未来への投資として、私はこの選択をして本当に良かったと実感しています。
最新のエクソソーム注入治療を選んだ理由と実感