「オールバック」は男らしく、ダンディな魅力を引き出すクラシックな髪型ですが、薄毛の男性が挑戦するには少し勇気がいるスタイルでもあります。一般的には「おでこ全開=薄毛強調」と思われがちですが、実は薄毛のタイプによっては、下手に隠すよりもオールバックにした方が潔く、かっこよく決まる場合があるのです。オールバックが似合う薄毛と、避けた方がよい薄毛の違い、そして薄毛でもかっこよくオールバックを決めるためのポイントを解説します。オールバックが最も似合うのは、「M字型」の薄毛です。生え際が後退しているM字タイプの場合、中途半端に前髪を下ろすと、割れた前髪からM字の頂点が覗き、貧相な印象になりがちです。それならばいっそ、前髪を全て後ろに流して顔全体を出してしまった方が、M字のラインがワイルドな渋みとして昇華されます。俳優のジュード・ロウやニコラス・ケイジのように、M字オールバックは欧米ではセクシーな男の象徴とさえされています。サイドをタイトに抑え、トップに高さを出すことで、縦のラインが強調され、堂々とした風格が漂います。一方、オールバックを避けた方が無難なのは、「O字型(頭頂部)」の薄毛、もしくは「全体的に密度が低い(びまん性)」薄毛です。髪を後ろに流すということは、全ての髪が重なり合って後頭部に集まることを意味します。そのため、頭頂部が薄い人がオールバックにすると、薄い部分が完全に露出し、さらに周りの髪の流れによってその「穴」が強調されてしまうリスクがあります。また、全体的に毛量が少ない場合、後ろに流した髪の隙間から地肌が透けて見え、ペタリとした寂しい印象になりがちです。このタイプの人は、オールバックよりも、髪を遊ばせて地肌を隠すベリーショートやソフトモヒカンの方が適しています。薄毛男性がオールバックにする際のスタイリングの鍵は、「質感」と「高さ」です。ペタッと寝かせるような「七三分け」のようなオールバックは古臭く見えるので、ドライヤーで根元をしっかりと立ち上げ、空気感を含ませながら後ろに流します。整髪料は、ツヤの出るジェルよりも、マットなワックスやポマードを使い、櫛目(コームの跡)をあえて残すようにセットすると、毛束感が出て地肌の透けをごまかせます。また、顔のパーツや骨格も重要です。眉毛がしっかりしている、彫りが深い、顎のラインがシャープといった特徴を持つ人は、オールバックにすることでその男らしいパーツが引き立ち、視線が髪よりも顔に集中するため、薄毛が気にならなくなります。自分の薄毛のタイプと顔立ちを見極め、もしM字タイプであれば、隠すことをやめてオールバックに挑戦してみてはいかがでしょうか。隠さない潔さが、大人の余裕と色気を醸し出すはずです。
オールバックが似合う薄毛と似合わない薄毛