AGA治療を始めて半年、1年が経つのに、思うような効果が出ない。産毛すら生えてこない。そんな時、多くの患者さんは「自分の体質のせいだ」と自分を責めてしまいます。しかし、ちょっと待ってください。その原因は、もしかしたら担当医師の診断ミスや、治療方針の誤りにあるかもしれません。AGA治療はマニュアル化されつつありますが、それでも医師の経験と知識の差が結果を左右する場面は多々あります。効果が出ない時に疑うべきポイントと、セカンドオピニオンの重要性について解説します。まず疑うべきは、「診断の正確さ」です。薄毛の原因はAGA(男性型脱毛症)だけではありません。円形脱毛症、脂漏性脱毛症、甲状腺機能低下症による脱毛、あるいは薬の副作用や極度の栄養失調など、様々な要因が考えられます。もしAGAではないのにAGAの薬を飲み続けていても、効果がないのは当然です。マイクロスコープで毛根の状態をしっかり確認せず、問診だけで「はい、AGAですね」と薬を出して終わりにするような医師の場合、根本的な誤診をしている可能性があります。次に、「薬の処方量と組み合わせ」です。規定量で効果が出ない場合、フィナステリドからより強力なデュタステリドへ変更したり、ミノキシジルの濃度を上げたりする調整が必要です。しかし、知識の浅い医師や、マニュアル通りの対応しかしないクリニックでは、漫然と同じ薬を出し続けることがあります。患者一人ひとりの代謝能力や感受性の違いを見抜き、オーダーメイドの処方ができるかどうかが、名医とそうでない医師の分かれ目です。また、「生活指導の有無」も重要です。いくら良い薬を飲んでいても、睡眠不足や栄養バランスの崩れた食事、過度な喫煙を続けていれば効果は半減します。本当に患者の発毛を願う医師なら、薬を渡すだけでなく、生活習慣の改善についても厳しく、かつ温かく指導してくれるはずです。診察時間が極端に短く、頭皮も見ずにパソコンばかり見ているような医師には、これらを期待するのは難しいでしょう。もし現在の治療に疑問を感じたら、勇気を出して他のクリニックでセカンドオピニオンを受けてみてください。「他院で治療中だが効果が出ない」と正直に伝えれば、別の視点から原因を探ってくれるはずです。血液検査のデータを持ち込むのも有効です。医師を変えた途端に嘘のように髪が生え始めたというケースは珍しくありません。効果が出ないのはあなたのせいではありません。自分に合った「正解」を導き出してくれる医師に出会うまで、諦めずにドクターショッピングをする権利が、患者であるあなたにはあるのです。
効果が出ない時に疑うべき医師の実力