美容室に行くこと自体が、薄毛の男性にとってはハードルの高い行為かもしれません。「薄毛だと思われたくない」「美容師さんに気を使わせるのが申し訳ない」といったネガティブな感情が邪魔をして、結局いつもの床屋で「短くしてください」としか言えない。そんな経験はないでしょうか。しかし、プロの美容師からすれば、薄毛の悩みは日常的に接する案件であり、決して恥ずべきことではありません。むしろ、正直に悩みを打ち明けてもらった方が、持てる技術を総動員して解決策を提案できるため、ありがたいとさえ感じるものです。では、具体的にどのようにオーダーすれば、薄毛を目立たなくする髪色やスタイルを手に入れられるのでしょうか。まず、席に着いた最初のカウンセリングで、単刀直入に「薄毛が気になっているので、目立たないようにしたい」と伝えることが最良の近道です。もし言葉にするのが恥ずかしい場合は、「最近、地肌が透けるのが気になって」「トップのボリュームが出なくて」といった少し遠回しな表現でも、プロなら瞬時に意図を汲み取ります。その上で、今回は「カットだけでなくカラーで解決したい」という意思を明確に伝えましょう。「黒髪だと地肌が目立つ気がするので、自分に似合う範囲で明るくしたい」と言えば、美容師はあなたの肌の色、職場の環境、そして薄毛の進行具合を考慮して、ベストな色味を提案してくれます。オーダーの際、特に重要なキーワードとなるのが「コントラストの緩和」と「質感の調整」です。「地肌と髪色の差をなくしたいので、アッシュ系やマット系で柔らかく見せたい」といった具体的な要望を出せれば、より理想に近づけます。また、バリカンで刈り上げるようなスタイルにする場合も、側面を短くしすぎると頭皮が丸見えになり、トップとのバランスが悪くなることがあります。「フェードカットにするなら、地肌が青白く見えない程度の色味を残してほしい」といったオーダーも、カラーリングとの兼ね話し合いの中で行うとスムーズです。カラーだけでなく、パーマやスタイリング剤の選び方も含めたトータルコーディネートをお願いするのが、サロンを最大限活用するコツです。美容師は、髪の毛のプロフェッショナルであると同時に、コンプレックス解消のパートナーでもあります。彼らは、薄い部分を隠すために無理やり髪を伸ばして被せる「バーコードスタイル」がいかに逆効果であるかを知っています。だからこそ、あえて短くし、色を入れることで視線を散らすという提案をしてくるかもしれません。その時は、プロの意見を信じて任せてみてください。「お任せします、一番かっこよく見えるようにしてください」という一言が、あなたの新しい魅力を引き出す魔法の言葉になります。恥ずかしさを捨てて、サロンを味方につけること。それが、薄毛という悩みを抱えながらもお洒落を楽しむための第一歩なのです。
プロが語るサロンでのオーダー方法